2011-02-25

VMware View 4.6 リリース

VMware View 4.6 Release Notes
でましたね、4.6。今回の変更点は、リリースノートによるとマイナーチェンジのよう。

* Security servers can now accommodate PCoIP connections
* Enhanced USB device compatibility
* New timeout setting for SSO users
* VMware View 4.6 includes more than 160 bug fixes
* Experimental support for Microsoft Windows 7 SP1 RC operating systems

VMware View 4.6 Release Notes


大きな変更点のひとつは、Security serversがPCoIPに対応したこと。これで、WANを苦手としていたPCoIPに対して、「WANなんかなくても、むき出しのインターネットで大丈夫よん」とか言い出したりするのかな? 実際に、モバイルの帯域が増えるにつれて、小規模拠点のWANをやめて、リモートアクセスに切り替えられた企業が増えてきている。
USB周りの拡張は、仮想デスクトップ環境で、iPhoneとかiPadとiTunesの動機が取れるように対応したみたい。

ただ、鳴り物入りのPCoIPもイマイチで、Viewの苦戦は続きそうだ。

2011-02-24

HDX Connetで遊んでみた。

HDX Connect Demo Is Now Available Try it Out » ocb - Citrix Community

この記事につられて、己のPCにも入れてみました。ちょっと痛い目に合ってるのですが、顛末は以下の通り。

まず、バイナリの入手から。以下URLより、「HDX Connect - Client」「HDX Connect - HOST」をダウンロード。パートナーなアカウントがないと見れないのかも。見れない場合は、出入りのベンダーさんでCitrixの代理店(CSA)な方にオネダリしてください。
Citrix » Success Kits

で、まずはHOSTを淡々とインストール。ReceiverとVDAとHDX Connect Hostがインストールされる。Receiverがなぜ必要なのかは、不明。導入後は、ビデオドライバーがCitrixのものに変わり、その上でMS標準のVGAドライバが動くことになります。つまり、アスペクト比が4:3縛りに。今使ってるモニタが16:9なので、間延びした画面か、両端が黒い画面かにしかなりませんでした。(ToT) HDX Connect Hostが起動すると、ListenしているHOST名、IPアドレスが表示されるので、メモ。まぁ、AD環境ならDDNSなので、ホスト名で名前解決できるので、気に病む必要はありませんが。

次は、端末側。Clientをインストール。Receiverと、その上にVDAとHDX Connect Clientがインストールされる。起動すると接続先が聞かれるので、先ほどのホスト名を入力。で、さくっとつながる。Online-plugin 12.1でXenDesktopと繋いだのと、見た目は変わらない。上記の4:3の縛りもHDX経由でつなぐときは、端末側の解像度に合わせて融通無碍なのでHOST側がVMとか、コンソール接続するつもりがないなら、それでいいのかも。

実装としてはDDC(Connection Broker)経由でなく、直接PortICAでつながるということの様だ。なので、iOSとかAndroidからつなぐのは無理で、専用クライアントのHDX Connect Clientでつないでください。また、制約事項が次の通り、あるそうな。

Limitations

Right now only Windows 7 Pro and XP Pro are supported. No Windows Home or Server editions, Mac, or tablets, however let us know if you think it makes sense for these alternatives. There is a 4 hour session limit and then a 5 minute cool off, plus ULA restrictions so keep that in mind. HDX Connect Demo is not intended for production use, however I expect many ingenious IT Pros may find interesting use cases and ask for something more so let us know what you think.

HDX Connect Demo Is Now Available Try it Out » ocb - Citrix Community

OSの制約はいいとして、4時間つないだら、5分お休みって何だ?

2011-02-22

北陸銀行の行内イントラネットシステムを富士通が刷新

北陸銀行様の行内イントラネットシステムを刷新 : 富士通

めっきり話を聞かなくなったVMwareViewの事例ですね。

端末2,000台に対して仮想PCリソースが1,500台とのこと。同時接続が2/3しかないのって、集約率高くて導入効果出しやすいよねぇ。ライセンスは、全台分必要ですが。

今回事例のもう一つのカギは、ファイルサーバの統合。ファイルサーバが支店側に置いてあるままでは、このプロジェクトもうまくいかなかったでしょう。データセンタ側に集約することによって、ユーザへの利便性と統合による集約効果を出したということでしょう。やっぱりデスクトップ仮想化導入のカギは、ファイルサーバ統合でしょうか。これから、デスクトップ仮想化とファイルサーバ統合の抱き合わせが増えてゆきそうですね。

NTTドコモ 「モバイルセキュアデスクトップ」の裏側

NTTドコモ様のモバイルワーカー向けクラウドサービス「モバイルセキュアデスクトップ」のICT基盤を構築 : 富士通
F社より、「うちが作ったんじゃ、ごらぁ」とプレスが出ていますね。
これによると、構成は以下の通りだそうで。
ICT基盤構成
  1. 高性能・高信頼なプラットフォーム製品を使用、可用性・運用性の高い基盤を実現
    • ブレードサーバ : 「PRIMERGY BX922」
    • PCサーバ : 「PRIMERGY RX300」
    • ストレージ : 「ETERNUS DX90」、「ETERNUS NR1000F 3140」
  2. クラウドサービス環境を実現するソフトウェア
    • クライアント仮想化ソフトウェア : シトリックス社「Citrix® XenDesktop®」
    • 仮想化ソフトウェア : ヴイエムウェア社「VMware vSphere™」
    • OS : マイクロソフト社「Microsoft® Windows Server® 2008」

ここから、類推+感想。

お金かかりそうな構成ですな。これでユーザ7,000円台というのも納得。小さいユーザ数からだそうとすると妥当なのかもな。オーバーコミットしまくって、小さいVM大量に集積するならvSphereのほうがいいかも。購買力が違うから、気になるコストでもないのかもな。

OS は、R2でなく無印2k8なのか?ということは32bitなのかな?てっきりR2で64bitかと思ってたけど、決め打ちアプリにするならR2でもよかったのでは?64bitのほうがVMあたりの集積度上がるしね。それとも64bitオーバーヘッドを嫌がって、できるだけ小さいVMで構成することを狙って 32bitにしてるのか?2k8ならXenAppもバージョンは5のままですな。

キャリアグレードってこういう事なんだと思いますが、スケールしない部分の信頼性を高めるのって高くついてしかたないですね。やっぱりDaaSは「あきらめて使う」「割り切って使う」サービスなんだと再認識。高いと諦めるのか、品質を諦めるのか、、見定めが感じですね。

2011-02-16

NTTドコモ 「モバイルセキュアデスクトップ」の良し悪し

報道発表資料 : モバイルワーカー向けクラウド型サービス「モバイルセキュアデスクトップ」の提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ

iOSや、Androidなど、基本的にCitrixのICAクライアントが稼働するプロダクトから、Windows Serverにログインしてデスクトップを提供するサービス。

プレスを見る限り類推できることは、以下の通り。
  1. AccessGateway経由でつなぐんだな
  2. 共有のサーバを複数契約で共有して、がちがちのセキュリティ設定状態で使うのかな?
  3. おいたら動くアプリケーションは導入できるが、インストールに管理者権限の必要なアプリケーションはインストールできなさそうだな。
  4. ユーザ社内LANへのリモートアクセスは、難しそうだな。

つまり、インターネットにつながったWindows環境が「ぽつん」とあるイメージ。

ブラウザベースのオンラインストレージサービスが組合わせられているので、PCの持ち出し用途にフォーカスして考えると、外出先でファイルを閲覧したいという用途には最適。ただし、外出先でたとえば、社内の在庫システムにアクセスして在庫引き当てしたいといったニーズに対しては利用できないということになります。向き、不向きのあるサービスということですね。

私見ですがまとめると、以下の通り。


メリット/適していること
  1. 持ち出しPCのセキュリティ対策として活用するのに適している。
  2. 1台から契約可能。
  3. 落としても情報漏えいの心配が少ない。
  4. 基本的に「2台目」用途。

デメリット/適していないこと
  1. 「1台目」PCの代替として利用することには適していない。
  2. 任意のアプリケーションが利用できるわけではない。
  3. 自社ネットワークに接続することは、難しいかも。SSL-VPNなら対応可能なものもあるか?

きちんと見極めて、契約することが大切ですね。でも、この形が「パブリック」なDaaSなのかも。



2011-02-10

Androidエミュレータ上で、Citrix Receiver for Androidを試す

業務上のちょっと必要と不安に駆られて、Androidエミュレータを手元のThinkpad X60に導入して、Citrix Receiver 2.0 for Androidを試してみました。まずは、AndroidのSDK導入からです。
  1. SDKのダウンロード
  2. まずは、Android SDKを落としてくる。 へたれな自分は、Windowsなインストーラを選択。
  3. インストーラの実行
  4. 次へ、次へで入れていきます。
  5. SDKを起動
  6. 起動するとレポジトリにソースを取りにいくようなのですが、proxyの設定があたっていなくて早速エラー。
    Proxyの設定をいれます。
    うまくレポジトリが拾えたら、Available Packagesの下に使えるパッケージ一覧が出てきました。今回は、Honeycombと2.3.3を選択しました。選択したら、Install Selectをクリック。
    続いて「chose install」画面でInstallをクリック。もりもりダウンロードが始まります。おわったらCloseをクリック。
  7. 仮想マシンを起動
  8. うまくいったら、Virtual DeviceからNewをクリックして、仮想マシンを作ります。
    TargetをHoneycombにし、キーボードとトラックボールのサポートを追加しました。SDカードを仮想デバイスとしてマウントできるので、100MB追加。Built-inの解像度はWXGAのみでした。ここまで入れたら、Create AVDをクリック。
    で、Startをクリック。
    で、起動するはずが、えらい待たされる羽目に。 続きは、しばらくお待ちください。

2011-02-09

Microsoft Windows MultiPoint Server 2011

Microsoft Windows MultiPoint Server 2011 | The Virtualization Practice

むむっ。MultiPoint Serverが、RDPやRemoteFXをしゃべったら、それはRDSと何が違うのかと。Shadowできること?
確かに「シンデレラ」だと思うのですが、MSライセンスが安ければ こんなソリューションは流行っておらず、形を変えたライセンスのダンピングでしかないのでは?

てか、RC版まで行ってるのね。手元PCにいれて見ようかしらん。RC版は、ここから

仮想デスクトップを成功させるために/CO2総量排出義務

「CIO – 4 Virtual Desktop Success Strategy ideas with VDI Strategist Michael Keen » CIO Executive Series」 にて、次のように要点がまとめられていました。

1. Look at the end point. Start from the outside and work in. This gives you ‘Decision Acuity’.
2. I love his comments on power management ideas to fund a VDI initiative
3. Look at the silos within IT. Due to the big changes VDI brings, do you need to make organizational shifts to eliminate silos and introduce centers of competence?
4. Look at real usage patterns and conditions in order to quantify user behavior, hypervisor type, desktop model (assigned/persistent/pooled), hardware requirements, storage (both sizing and throughput) and other environmental concerns.

CIO – 4 Virtual Desktop Success Strategy ideas with VDI Strategist Michael Keen » CIO Executive Series


結構、腑に落ちた。東京都も総量削減義務と排出量取引制度を出して来たりしているので、電力消費量の低減だけでなく排出炭素量の低減やサービス提供企業への排出シフトというのは、ストーリーとしてありかも。何年回収になるかは、円高と資源高のバランスで電気代や排出コストがどのように推移するかに依存しますが。

あとの残りは、IS部門の方は耳が痛いのでは?IS部門で各ユーザがどのようにPCを利用していて、どのようなアプリケーションを導入・利用しているかなんて、はっきり言って把握していませんよね。これが、仮想デスクトップ導入時の隠れ阻害要因にもなったりしているのですが、逆に言うとこれがしっかり把握できると、すごいレバレッジを利かすことができるのですね。PCを画一的に配布しているあまり、過剰な機能やアプリケーションを配布しているケースがあると。

2011-02-08

Receiver 4.2.3 for iOS リリース

Citrix Receiver 4.2.3 for iOS
Citrix Receiver for iPad for iPad on the iTunes App Store

eDocsの言語を英語にしないと、4.2.3の表記は現れません。注意ですね。4.2.3のリリースノートを見ると

4.2.3
• Improved support for Asian language input
• Stability Enhancements

とありますが、どう変わったんでしょうね。触ってみたのですが、ちょっとわかりませんでした。
キーボードの左上の「A」や「T」を押すと、iPadのFEPで日本語にしたり、PCのIMEで入力したり、切り替えが可能ですよ。

2011-02-03

シンクライアント起案で禁句。「TCO削減」

シンクライアントの導入を進めるにあたって、「日本企業」向けには決して「TCO削減」って言っちゃいけないと思います。日本企業のTCO削減って、キャッシュアウト削減でしかないので、生産性向上に寄与するとか興味ないんだよね。つまり人件費は固定費として取り扱っている。残業もサービスだしね。日本の労働法制と慣習からいって固定費としてみるのは正しいのだけど、それでいいのかって気もする。

だからこういう見出しって、間違った方向に誘導するのでやめてほしい。
TCO削減の切り札! セキュリティ強化で終わらないシンクライアント活用術 ~クライアントを標準化/集中管理~ :ソフトバンク ビジネス+IT

内容は機能紹介でしかないので、別にいいのだけど。このタイトルをつけたマーケの人って、端末売る気があるのか疑う。
でも、この広告記事の機能って、WESでもThinOSでも両方で提供されるのかな?ちょっと気になる。

早く、ThinOSがWyseOS並みに落ち着いて、マルチメディア系も追いついてほしい。Wyseって機能はいいんだけど、壊れるし保守スキーム組むの面倒なんだよね。WESは、言ってもWindowsなのでパッチとか悩んだりしないといけないので、除外。