2011-03-01

Windows Intuneと、Windows ThinPCと、VDIと

ちょっと、古いのですが以下のような記事をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

Windows 7 updates deliver more bang for your buck

このなかで、WinTPCというのが紹介されています。

We are also pleased to announce Windows Thin PC (WinTPC), an upcoming SA benefit. WinTPC is a smaller footprint, locked down version of Windows 7, designed to allow customers to repurpose their existing PCs as thin clients. PCs with WinTPC will not require the VDA license that regular thin clients will need to access VDI desktops. WinTCP is expected to be available for download from the Microsoft Connect Site in Q1 2011.

Windows 7 updates deliver more bang for your buck

このWinTPCは、SA特権で利用できる機能制約版Windows7です。機能制約のメリットとして、少ないリソースで稼働可能、脆弱性リスクが少ない、既存PCにインストールしてシンクライアント端末として利用するなどのメリットがあります。同様製品のXP版としてMicrosoft Windows Fundamentalsが既に提供されていました。

で、これがIntuneとVDIにどう紐づくかというと、VDIのブレイクスルーになる可能性がある、というかMSシナリオとして推奨の形になる可能性があるということです。ま、誘導しているということです。実装の組み合わせとしては、次のようになるかと。
  1. VDI用クライアントOS:Intune付属のWindows7をVDIで利用可能/WinTPCの場合は不要?
  2. 接続端末:既存PCにIntune付属のSA特権で利用するWinTPCを利用
  3. ウィルスプロテクション:Intune付属のMicrosoft Forefront Endpoint Protection相当を利用
Windows VDAライセンスもSA契約も、一部企業を除いて36か月契約で一括払いか年払いしかない中で、Intuneは月契約が可能なVDI用クライアントOSの調達方式になる可能性があるということです。ただし、接続端末はシンクライアント端末ではなく、普通のPCである必要があります。これはIntuneの制約。しかし、普通のPCをただ管理するのではなく、Intuneを活用して統合管理をする形にすれば、ぐっとハードルは下がるはず。シンクライアント端末でも端末管理は必要ですからね。

あとは、IntuneがWinTPCに対応してくれることを祈るのみ。

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